大井川の起点となる位置に存在する、唯一の東京電力さんの発電用ダムです。このダムで取水した水は伝付峠を越えて発電所を経由して富士川水系へと放流されます。2005年に大井川中下流域の住民との水利権の交渉で、各時期毎に河川維持に必要な水を下流へと流すように合意されております。下の写真の中でダム湖への取水堰の先に余水放流路の滝がありますが、見学時にはこのような水量でしたが、以前はもっと少なかったのではないかと思われます。
このダムですが、恐らく元々はダム堤体がある方が本流であり、取水堰付近で蛇行していたのではないかと思われます。つまり、ダム湖への取水堰側の余水放流路は人工的に作られたということになります。
このダムへの訪問は畑薙ダムから徒歩にて延々と歩くか、東海フォレストさんの二軒小屋を利用し専用の送迎バスでしか行くことができません。登山は別として普段は滅多に行くことのできないダムですので、訪問時は感激してしまいました。
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堤体です。下の穴はどのように使用されるのか? |
左岸からの撮影です。ダム湖の色が非常に綺麗です。 |
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ダム湖の様子です。静かな雰囲気の中、緑の湖面が幻想的な雰囲気です。 |
右岸側から、発電所への取水口が見えます。 |
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ダム湖への取水堰です。自由越流とローラーゲートの洪水吐を備えています。 |
取水堰の右岸から。ダム湖への取水口が見えます。 |
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取水堰の上流側です。 |
取水堰の下流です。この先はというと。 |
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滝のようになっています。水利権の更新以前はもっと少なかったのではないかと思われます。 |
取水堰の左岸のダム湖側から。取水口から入ってきた水がダム湖へ流入しています。 |
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dam data
所在地 |
静岡県静岡市葵区小河内
【地図】 |
河川名 |
大井川水系大井川 |
ダム湖名称 |
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ダム形式 |
重力式コンクリート |
放流設備 |
自由越流式 |
用途 |
発電用 |
送水先発電所名 |
田代第1・第2発電所(ダム水路式) |
管理者 |
東京電力 |
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着手年/竣工年 |
1924/1928 |
堤高/堤頂長/堤体積 |
17.3m/108.5m/11,000m3 |
総貯水容量/有効貯水容量 |
220,000m3/153,000m3 |
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