天竜川本流を堰きとめているこのダムは、戦後、僅か3年で建設・竣工し、当時としては日本一の高さを誇ったダムとして全国的にも有名ではないでしょうか。大きな5門のローラーゲートと、その堤体の姿は迫力があります。滅多に見ることはできませんが、更には5門のゲート全てが開けられ、150m越えの高さから放流されている姿は最高としか言いようがありません。
電源開発さんの発電用のダムですが、夏場に愛知県東部が水不足になると、ダム湖から導水しています。更には、揚水発電の新豊根発電所の下池としても利用されています。佐久間発電所ですが、一般水力による年間発電量が日本一となっています。また近くには、数少ない周波数変換所もあります。
子供の頃に行ったことがあって、そのときも大きいなぁと思いましたが、大人になってから行ってもやっぱり大きいと思いました。異なるのは人の多さです。昔はもっと溢れ返る人が観光に来ていたのですが、今ではそんな気配すらありません。その 分ゆっくりと見ることが出来るのですが・・・少し寂しい気がしました。
ダムへと続く道路トンネル中に展望台へと行く通路があります。そこからの堤体正面の眺めです。一番良く見えますのでお勧めです。 |
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ダム湖の様子。かなりの堆砂量だということです。 |
ゲートの上から下を眺めます。写真だと良く分かりませんが、結構怖いです。 |
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佐久間電力館からの眺望です。ここからも堤体が良く見えます。 |
副ダムです。この副ダムもかなり大きいです。 |
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発電所への取水口です。六角形の建物がレトロな感じで良い味を出しています。 |
dam data
所在地 |
静岡県浜松市天竜区佐久間町佐久間
【地図】 |
河川名 |
天竜川水系天竜川 |
ダム湖名称 |
佐久間湖(さくま湖) |
ダム形式 |
重力式コンクリート |
放流設備 |
非常用:ローラーゲート×5門 |
用途 |
発電用 |
送水先発電所名 |
佐久間発電所(ダム水路式) 佐久間第2発電所(ダム水路式) |
管理者 |
電源開発 |
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着手年/竣工年 |
1953/1956 |
堤高/堤頂長/堤体積 |
155.5m/293.5m/1,120,000m3 |
総貯水容量/有効貯水容量 |
326,848,000m3/205,444,000m3 |
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