諏訪湖を起点とした天竜川本流は長野県飯田市までは比較的平坦な土地をなだらかに流れていきますが、飯田市を抜けると山々に囲まれ、蛇行を繰り返して静岡県へと抜け、太平洋は遠州灘へと抜けていきます。天竜川本流には、長野県飯田市を抜けてから、静岡県浜松市天竜区までの間に5つのダムがありますが、その最上流に位置するのがこの泰阜ダムとなります。
名前の通り、このダムは泰阜村に位置するダムで、「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」にも選定されています。洪水吐は放流される水に含まれる大量の土砂によって磨耗され、味のある風貌となっています。
このダム付近は、家はあるものの人の気配が全くないのでひっそりとしていて、日中でも怖いくらいでした。
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堤体正面です。古いダムなのに、白く見えるのは、放流時の水に含まれる大量の土砂によって洪水吐を削っていくためだそうです。 |
左岸からのショット。土砂によって削られた洪水吐は良い味を出しています。 |
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真紅のゲートです。 |
ダム湖です。かなりの堆砂量だそうです。 |
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泰阜発電所をいれて撮影。この日、1台の発電機を稼動していました。 |
dam data
所在地 |
長野県下伊那郡泰阜村門島
【地図】 |
河川名 |
天竜川水系天竜川 |
ダム湖名称 |
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ダム形式 |
重力式コンクリート |
放流設備 |
非常用:ラジアルゲート×12門 |
用途 |
発電用 |
送水先発電所 |
泰阜発電所(ダム水路式) |
管理者 |
中部電力 |
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着手年/竣工年 |
1931/1935 |
堤高/堤頂長/堤体積 |
50m/143m/128,000m3 |
総貯水容量/有効貯水容量 |
10,761,000m3/1,553,000m3 |
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