高瀬ダム


 信濃川水系高瀬川の上流に位置する、東京電力さんのこのダムは、ロックフィルダムでは堤高が日本一高く、全ダムを含めても黒部ダムに次ぐ堤高のダムです。このダムへは、七倉ダムより上流は東京電力さんの管理用道路の為、手前の高瀬川テプコ館で事前予約をし、高瀬ダムと新高瀬川発電所を見学するツアーに参加するか、公認タクシーもしくは徒歩で行くしかありません。ダムそのものを見学するには、徒歩かタクシーがベストですが、ツアーに参加することによって新高瀬川発電所を見学することができるのでそちらもお勧めです。四季折々の風景を楽しむことができるので、リピーターもかなりいるようです。
 今回の訪問は長野旅行の途中で立ち寄り(もちろん事前予約です。)、ダム&発電所の見学ツアーに参加させていただきました。しかし、天候は生憎の雨、往路で見たダムの堤体上部は霧の為、望めず・・・。天端での説明も普段は外に出るはずがバスの中で・・・折角来たのにと思った矢先、思いが通じたのか霧がとれてきた!!この間に外に出てダム湖を撮影し、小雨が降る中時間がないので洪水吐まで突っ走って撮影しました。そして帰路では堤体にかかっていた霧も薄くなっていたところを撮影、全てが何とか撮影という状態でした。
 このダムは揚水式発電の新高瀬川発電所の上池で、下池は七倉ダムとなります。非常洪水吐は2門のローラーゲートと、導流最後はジャンプ台から放流されますが、未だ1度も使用したことがないようです。もし、放流すると、目の前にある山の中腹より上にある鉄塔まで水が届くということでした。

高瀬ダム 天端への到着時、目の前は霧で何も見えなかったので諦めていたのですが、少しづつ霧が動いて暫くすると霧が取れてきました。その時を逃さずツアーバスを降りてダム湖を望みます。
緑のダム湖に霧がかかっていて幻想的です。
上流右岸側の新高瀬川発電所への取水口です。 高瀬ダム
高瀬ダム 非常用洪水吐に2門のローラーゲートを備えています。よほどの雨量でもない限り、発電用の利用するため今まで1度も使用されたことがないとか。
ダム湖からゲートまでの導流部です。 高瀬ダム
高瀬ダム 放流用の導流部です。5月初旬ということもあって未だ雪が残っています。
往路では霧によって堤体下部からは天端が望めなかったのですが、帰路には霧も晴れて撮影が可能となりました。
 最下部道路からの撮影で迫力満点です。
高瀬ダム
高瀬ダム 今回は生憎の天気だったので、若干心残りではあるが、また次回も必ず訪問するぞと誓いながら、堤体を後にしていきました。
放流用の導流部のジャンプ台です。このジャンプ台から目の前の山の中腹まで本当に水が届くのか? 高瀬ダム

dam data

所在地 長野県大町市平 【地図】
河川名 信濃川水系高瀬川
ダム湖名称 高瀬湖(たかせ湖)
ダム形式 ロックフィル
放流設備 非常用:ローラーゲート×2門
用途 発電用
送水先発電所名 新高瀬川発電所(混合揚水式)
管理者 東京電力
着手年/竣工年 1969/1979
堤高/堤頂長/堤体積 176m/362m/11,590,000m3
総貯水容量/有効貯水容量 76,200,000m3/16,200,000m3

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