高根第1ダム

 飛騨川の最深部に位置し、乗鞍岳の南西部に位置する中電さん所有の発電用ダムです。高根第2ダムの貯水池を下部池として高根第1発電所で揚水発電を行っています。また、中電さん初のアーチ式ダムであり、堤高も133mでこの高さは中電さん所有のダムでは最も高いということです。
 正面からの眺めは、木々に阻まれて下が良く見えないので、若干不満が残りますが、それでも大きいので迫力はあります。ダム湖周辺は非常に静かで、黍生川から取水された水の放流音が周囲の山々に反響していました。また展望台も設置されており、堤体裏側全体を眺めることができます。登るのは大変だけど、登りきったときの眺めは最高です。特に天気がよければ更に倍増です。
 因みに、飛騨川という名称は馬瀬川との合流地点以南の名称であり、河川法の改正以前は益田川という名称であったそうです。この益田川は現在、野麦峠付近を起点とし、高根乗鞍湖まで使用されています。

高根第1ダム 正面からの眺めです。木々に邪魔されて下部を見ることができませんが、堤高が133mある大きなダムです。
堤体をもう少しアップにして撮影しました。赤いゲートが中電さんらしいです。 高根第1ダム
高根第1ダム 裏側の様子。真っ青な空に、エメラルドの湖面。疲れを忘れさせてくれます。
高根乗鞍湖の様子。 高根第1ダム
高根第1ダム 展望台に上っての撮影です。ダム湖へ流入している水は、黍生川から取水されています。

dam data

所在地 岐阜県高山市高根町上ケ洞 【地図】
河川名 木曾川水系飛騨川
ダム湖名称 高根乗鞍湖(たかねのりくら湖)
ダム形式 アーチ式
放流設備 非常用:ラジアルゲート×2門
用途 発電用
送水先発電所名 高根第1発電所(混合揚水式−上池)
管理者 中部電力
着手年/竣工年 1963/1969
堤高/堤頂長/堤体積 133m/276.4m/330,000m3
総貯水容量/有効貯水容量 43,568,000m3/34,013,000m3

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