木曽川は、今渡ダムで飛騨川と合流し、伊勢湾へと向かっていきます。その飛騨川を上っていき七宗町に入ると飛水峡と呼ばれる峡谷となります。その峡谷へ細尾谷と呼ばれる谷川が流入しておりますが、その合流地点付近にこのダムはあります。
小さいダムではありますが、なんとこの堤体の正面には高山本線の軌道があり、はたまた民家もあるので何とも異様な感じです。堤体内は立入禁止となっており正面からしか見ることができないようですが、ダム湖へと行く道(林道)は存在しています。ただ、車で入るのには少々難があり、実際進入してしまった私は、落ちればダム湖へ落ちてしまう地点でUターンしました。恐らく堤体へは写真の右側の木の間に通路らしきものがあったので、そこから行くのではないかと思いますが、立入禁止となっていたので諦めました。
また、写真では良く分からないかもしれませんが、洪水吐も左岸側に存在しているようですが良くわかりませんでした。このダムから取水された水は1km下流に位置する上麻生・新上麻生発電所へと送られて発電していますが、細尾谷の水量が不足しているのか、ダム湖へは、飛騨川本流の上麻生ダム(堰提)から取水しています。この上麻生ダムは、堰提ながらローリングゲートを備えていますので、こちらも一緒に見学されるとよいと思います。
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堤体正面です。堤体前には高山本線の軌道がありました。 |
こちらも正面です。目の前には民家があります。 |
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dam data
所在地 |
岐阜県加茂郡七宗町上麻生
【地図】 |
河川名 |
木曽川水系細尾谷 |
ダム湖名称 |
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ダム形式 |
重力式コンクリート |
放流設備 |
不明 |
用途 |
発電用 |
送水先発電所名 |
上麻生発電所(ダム水路式) 新上麻生発電所(ダム水路式) |
管理者 |
中部電力 |
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着手年/竣工年 |
1924/1926 |
堤高/堤頂長/堤体積 |
22.4m/59.1m/6,000m3 |
総貯水容量/有効貯水容量 |
71,000m3/17,000m3 |
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